手賀沼男ヒストリー

50mしか泳げない男が、2ヶ月でトライアスロンに出るまで — 2024年【手賀沼男ヒストリー #5】

2024年の3種目別月間距離グラフ

サブ3.5まで、13秒

2024年、まず4月21日のかすみがうらマラソンで、フルの自己ベストを更新。3時間30分13秒。目標のサブ3.5(3時間30分)まで、わずか13秒でした。「残りタイムの計算を間違えた」という悔しい投稿が残っています。この13秒は、翌年以降の宿題になります。

最後の壁はスイム

トライアスロンに出るには、泳がなければなりません。そして私は、50mしか泳げませんでした。少年時代にいちばん長くやったスポーツが水泳なのに、まったく上達していない。これが最大の壁でした。

転機は6月22日。パーソナルレッスンで「ツービート」という泳法を教わります。すると翌6月23日、いきなり3,000mを泳げてしまった。これは今なお自己最長記録です。独学で何年も伸び悩んだものが、プロの1時間で飛び越えられた瞬間でした(この「専門家への投資は即効性が突出して高い」という発見は、#9で法則として書きます)。

ウェットスーツが怖い

もう一つ、忘れられない一件があります。8月10日の2回目のレッスン前後のこと。初めてのウェットスーツが、怖い。でも、ウェットスーツを着て泳げるプールなんて存在しない。意を決して、ジムの受付で「着て泳がせてもらえませんか」とお願いしました。48歳の男が、受付でドキドキしながら。快諾してくれたそのジムには、今も感謝しています。

夏はバイクの遠征も続きました。房総をロングライドし、銘酒の蔵元に立ち寄る——写真の一枚には、そんな寄り道の記録も残っています。トライアスロンの準備は、ストイックなだけでなく、こういう楽しさとセットでした。

房総ロングライドで蔵元に立ち寄った様子
房総ロングライドの途中、銘酒「腰古井」の蔵元へ立ち寄った(2024年7月・仲間と)

2ヶ月で、三種目が揃った

そして8月25日、手賀沼トライアスロンで初トライアスロンを完走。オープンウォータースイム1,520mを32分で泳ぎ切りました。総合タイムは2時間54分。50mしか泳げなかった男が、わずか2ヶ月で三種目を揃えた瞬間です。

このシーズン、ランも止まっていません。「トライアスロンはランを速くする」——バイクとスイムで作った土台が、走力そのものを押し上げていく。その発見が、次の年の飛躍につながります。

次回、#6「自己ベストの冬、故障の夏」。


前回: #4 2023年 / データソース: Garmin実測値・レース記録証・当時のSNS投稿