手賀沼男ヒストリー

50歳代への運用指針と、次の挑戦【手賀沼男ヒストリー #10・ヒストリー編 完】

ヒストリー編の締めくくりは、#8〜#9の分析を「これからの自分への指示書」に落とします。同世代でこれから始める方・続けている方の参考になれば。

量の指針

月間ラン距離は260kmを実質上限とし、270kmには乗せない(法則1)。フルマラソンに出る場合は、16週前から週平均40km以上+25km超のロング走を最低2本(法則2・3)。これを確保できないシーズンはフルを見送り、ハーフとトライアスロンに照準を合わせる。過去の自分が、身銭を切って証明した基準です。

強度と回復の指針

低強度50%前後のメリハリ型を維持する(#8)。燃費(エコノミー)の改善余地はすでに小さく、今後の伸びしろは高強度の質と、回復の質にある。体のメンテナンスは「痛くなってから」ではなく、高負荷期に前倒しで組み込む(整体19回の教訓)。そしてVO2 maxが2ポイント以上続落したら、主観に関係なく負荷を落とす(法則5)。痛みでランができない期間は、バイク・スイムへの転換で運動自体は止めない(2025年夏に実証済み)。

次の挑戦 — 来年は年3回のミドルディスタンス

日付大会種目記録備考
2020-10-31リレーマラソンチーム61組中45位初の大会出場
2022-10-23手賀沼ハーフマラソンハーフ1:42:26初の個人レース
2023-02-05守谷ハーフマラソンハーフ1:40:53
2023-04-16かすみがうらマラソンフル3:45:04初フルマラソン
2024-04-21かすみがうらマラソンフル3:30:13自己ベスト
2024-08-25手賀沼トライアスロンOD2:54初トライアスロン
2025-01-12東京ニューイヤーハーフハーフ1:33:09自己ベスト
2025-02-01守谷ハーフマラソンハーフ1:38:13
2025-04-20かすみがうらマラソンフル3:37:10
2025-06-22手賀沼トライアスロンOD2:47:05
2025-09-27九十九里トライアスロンOD2:50:24初の海/45-49歳18位/109人
2025-10-26手賀沼エコマラソンハーフ1:39:52
2025-11-23流山ロードレース10km45:13
2026-02-01守谷ハーフマラソンハーフ1:36:08
2026-04-19長野マラソンフル3:55:19後半失速
2026-06-14手賀沼トライアスロンOD総合37位・柏男子3位
2026-06-28諏訪湖8ピークスミドル約5:02:00初ミドル
2020-2026 レース戦績一覧

次の目標は、来年ミドルディスタンスに年3回挑むことです。長良川に2回、そして諏訪湖8ピークス。一度「完走する」フェーズから、「安定して戦う」フェーズへ進みます。

諏訪湖で見えた課題は、走力そのものより、獲得標高の大きいバイクと、後半の補給・暑熱対策でした。幸い、長野にロングライドの拠点づくりを進めているので(山と峠に囲まれた、絶好の練習環境です)、峠込みのバイク強化に活きます。ミドルのラン区間をフル単体より速いペースでこなせている現状(#7)を、年3レースを通して“再現性のある力”にしていきます。

つまり、6年間で「速くなる」フェーズはほぼ完成。ここからは「長く・安定して戦う」フェーズに入ります。

おわりに

43歳、3km走れなかった男の6年間を、データと一次資料だけで書いてきました。振り返って一番伝えたいのは、劇的な才能も、特別な環境も、根性さえも要らなかったということです。あったのは、記録する仕組みと、先週の自分とだけ比べる習慣と、宣言して逃げ道を塞ぐSNS、そして走る理由をもう一つ増やしてくれた小さな相棒(そう、ドラクエウォークです)だけ。

49歳の体は、データで見る限り、まだ上り坂の途中にあります。ここまでが「ヒストリー編」。#11からは、いま進行中の挑戦を、リアルタイムで綴っていきます。


連載一覧: #1 序章 / #2 2020助走 / #3 2021-22基盤 / #4 初マラソン / #5 三種目元年 / #6 ピークと痛み / #7 ミドル完走 / #8 成長の構造 / #9 故障とレースの法則 / #10 本稿 / ―― #11へつづく