レースが消えた2年間と、ロードバイクという沼 — 2021-2022年【手賀沼男ヒストリー #3】

走れる、でも大会がない
2021年、コロナでレースはほぼ全滅。目標の大会が消えても、走ることはやめませんでした。正月には週間13万1,858歩という自己記録。走るついでに手賀沼で腕立て伏せまでする始末です。
この2年で私を変えたのは、ロードバイクでした。
最初はランの気分転換のつもりが、印旛沼、花見川、そして手賀沼・花見川・印旛沼・利根川を巡る「北総一周」まで。走り終えた季節の風景——春は菜の花、夏は炎天下、秋は色づく手賀沼——を写真に残しながら、行動範囲がどんどん広がっていきました。

「沼」にはまる
2021年8月、長野・善光寺前の中央通りで、仲間と86kmを走破。「暑かった、37℃」と残っています。同じ月、Garminが止まった区間も足すと130kmを漕いだ後、そのまま5km走ってみたら「足が別人の重さ。怪我しそうなのでもうやめます」。やめませんでしたが。10月には筑波山・不動峠のヒルクライム。バイクの写真は決まって、登り切った峠か、遠くに広がる関東平野を背にしています。
禁煙、ついに成功
そしてこの時期、6年間で最大の生活改革が起きます。禁煙の成功です。
2020年に2度失敗した禁煙を、2021年の大晦日、実家の仏壇にIQOSを置いてくることで断ち切りました。「人生最後のたばこ」を大晦日に撮った一枚が残っています。翌2022年、吸いたい衝動と戦う日々の実況が投稿に並び、年末で禁煙365日を達成。「吸いたいと思わなくなった」わけではなく、「吸いたくなったら走る・漕ぐ」で乗り切った1年でした。
2022年7月、禁煙6ヶ月のごほうびに新しいロードバイク、TREK Emonda SL7を購入。同じ夏、手賀沼で開催されていたトライアスロン大会を見学して、「出たい!」と強く思ったのもこの頃です(この一目惚れが、2年後に効いてきます)。7月23日には自宅から筑波山つつじヶ丘まで往復115km。「全然涼しくない」と書きながら、完全に沼の住人になっていました。

2年で見えた土台
2022年5月には、走り始めて丸2年で累計4,468km。そして10月30日、ついに初めての個人レース、手賀沼ハーフマラソンを完走します。タイムは1:42:26。目標の1時間40分は切れませんでしたが、「次への目標ができた」と締めています。

レースが消えた2年間は、失われた2年ではありませんでした。ランにバイクという土台が加わり、心肺と脚の器が、静かに大きくなっていた2年間だったのです。
次回、#4「初マラソン、30kmの壁は来なかった」。
前回: #2 2020年 / データソース: Garmin実測値・レース記録証・当時のSNS投稿